C++とは1983年にリリースされたプログラミング言語の一種で、数ある言語の中でも代表的なものといえます。C言語とC++の違いは、C言語を発展させたプログラミング言語の位置づけにあたるのがC++となります。C++はC言語の良いところを引き継ぎ、不足していた部分が補われたことで、より完成度が上がりました。現在でも幅広く活用されているC++でできることはとても汎用性が高くて、パソコンだけでなくスマホやゲーム機と何でも対応しています。
C++の特徴を一言で表現するなら、C言語を機能拡張した、プログラムの実行速度が速い優れものです。C++でできることは、小規模なツールから大規模な業務用とのシステムまでで、近年であれば人工知能(AI)開発もあてはまります。いわゆるIoTの開発にも活用されていますし、ロボットを遠隔制御するようなプログラムC++が選ばれています。ロボット以外の機械の制御、組み込みのシステム開発にもC++が人気です。ハードウェアのリソースが限られる、ゲーム機用のシステムやゲーム開発でも、やはりC++は定番中の定番です。
何故このように、約40年も前にリリースされたプログラミング言語が現役なのかといえば、それは単純にプログラムの実行速度が速いからです。処理速度の速さはC言語譲りで、ハードウェアの性能が限られていたり、性能を引き出したい場合にも役立ちます。C++は、現代的なプログラミング言語にも多大な影響を与えていますが、設計が古いので言語仕様の複雑さに関しては否めないです。汎用的でありながら、他のプログラミング言語と比べて違うところが多いので、他の言語を知っていてもC++には戸惑う人もいると思われます。逆に、C++に先に触れて他の言語にも触ってみると、案外簡単だと感じたり習得がスムーズに行なえます。
これは多くの言語がC++をお手本にしていること、そして複雑なところを簡略化しているのが理由です。C++は典型的なオブジェクト指向なので、習得に時間が掛かる一方で、使いこなせるようになると強力です。C言語とC++の違いにはもう1つ、コード量が減ってファイルサイズが小さくなることが挙げられます。ただし、スマートにコードを書く知識や技術がないと、無駄なコードでファイルサイズが大きくなってしまうので注意です。C++習得の道は決して楽ではありませんが、その壁となるのがポインタを含むメモリ管理です。メモリ管理のハードルを乗り越えることができれば、後は楽になるといえますし、どの分野でもプログラマーとして活躍できる道がひらけます。